2001年6月発行 No.55


みなさん、自民党エネルギー総合政策小委員会は、今通常国会に「エネルギー 基本法」(仮称)を提案しようとしています。
 この法案には様々な問題点がありますが、ここでは同委員会委員長(甘利 明氏)のインタビューが掲載されている「エネルギーフォーラム」2000年12月号の記事を 抜粋してご紹介したいと思います。
抽象的な文句が並んでいる法案の裏にこんな意図が隠されているのかと驚かさ れます。

   甘利氏

『党としてエネルギーの今後の取り組みの基本設計をきちんと描こう じゃないかということで検討してきたわけです・・原子力を推進していく必要 性はなんら変わるものではありません・・原子力は非常に効率のいいエネルギ ーですし,準国産エネルギーなんですね・・CO2という観点からすると、地 球にかける負荷が少ないエネルギーでもあります・・原子力はまさに地球環境 にやさしいエネルギーなんですよ・・原子力を進める際にも、国のエネルギー 政策として原子力がこの基本法上大事なんですということで国民の皆さん方に 理解してもらう。このエネルギー基本法をバックに、原子力立地の振興法とい うのが個別法としてあるということになる・・例えば、放射性廃棄物の最終処 分地を探すことについて国は一切関与しないというんだったら、その立地は 不可能でしょう。国がきちっと後ろ盾になってるということを示すためにも、 国が核燃料サイクル全般について責任を確固として果たします、ということを 示すためにもエネルギー基本法の制定は欠かせないと思います。』


電力会社でさえ縮小しようとしている原子力。
脱原発の世界的流れに抗ってまだこんな事を意図する 「エネルギー基本法」に反対の意思表明を! 
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